一般歯科

●むし歯 ●根管治療 ●歯周病 ●義歯

当院を受診されるほとんどの方が、歯科の2大疾患である【むし歯や歯周病】、入れ歯が合わないという【義歯】の不具合による修理や新調、歯のお掃除や見かけの【審美的】な主訴がきっかけで来院されます。

むし歯や歯周病は、歯に付着している(バイオフィルム=プラーク内)むし歯菌や、歯周ポケット内など閉ざされた空気の少ないところに多く存在する歯周病菌、それぞれの菌が好む栄養素を餌として引き起こされる疾患です。
むし歯菌も歯周病菌も口腔常在菌です。常在菌を口腔内から全て追い出すことは不可能ですので、毎日のセルフケア(患者さんが行う歯みがき等)と3~4ヵ月ごとの歯科医院で行うプロケア(歯科医師や歯科衛生士が行う歯石・歯垢除去等)を行い、できるだけこれらの菌を少ない状態に保ち、病因を除去する事が大切です。

むし歯は、歯の表面のプラーク内に多く存在するう蝕原菌が食事の度に口腔内に入る発酵性糖質(ショ糖、果糖、ブドウ糖、デンプン)を餌に活性化し、酸を排出して歯の表面を溶かしたりむし歯を作ったりします。
歯周病も主に歯周ポケット内に存在する歯周病菌が、主に出血しているポケット内の血液成分(鉄分、タンパク質)を栄養素とし高病原化になり歯周組織に炎症を引き起し、歯を支える組織である歯肉を後退させたり、(歯槽)骨が溶けてしまう疾患であるは、最近では周知されつつあります。

義歯は、お口の中に残っている歯にバネをかけて(総義歯を除き)安定をはかっていますので、むし歯で穴の空いた歯や、歯周病で動揺の激しい歯にバネをかける事ができない事から、義歯作製前にむし歯治療や歯周病治療をある程度完了していなければなりません。

歯のお掃除も、ほとんどは歯垢や歯石、ステイン(着色)の除去、PMTCが主で、歯周病治療とほぼ同じ内容になりますので、全ての治療は関連性があり繋がっていると言えるでしょう。

全ての症状を早期発見し、初期の段階で対応するよう心がけ、小さなむし歯にレジン充填やCAD/CAMインレー等のノンメタルの詰め物をし、初期の段階でむし歯の進行を防ぎます。
歯の神経や根っこまで達しているむし歯には、根管治療後に基本、CAD/CAM冠等のノンメタルの被せ物をし、噛み合わせ等の口腔機能や見かけを回復します。
詰め物も被せ物も金属を使わなければならない症例では、金属を使った詰め物、被せ物をします。

できるだけ”神経をとらない”ためにMTA等、神経を保護する薬を使ったり、”歯を抜かない”ために歯周病治療を行ったりしますが、残念ながら抜歯が必要な場合は、ブリッジや義歯を入れて、口腔機能や見た目の回復をはかります。

●むし歯治療

上 CAD/CAM冠 左:前歯 中:小臼歯
上 右:大臼歯
中 左:CAD/CAMインレー
中 右:レジン前装金属冠
下 左:CAD/CAM冠と金属冠比較
下 右:レジン充填材2種
(フロータイプ、固形タイプ)

金属冠を除き口腔内スキャナー対応です

●根管治療

むし歯が神経まで達していたり、細菌が根っこの中(根管)まで侵入・感染し炎症を引き起こした時、神経をとったり、根管内の腐敗物を取り除き健康な歯質だけにした後、清掃・消毒・洗浄後に、根管内に外部から細菌が侵入できないようにするための材料で密封・填塞(根管充填)する事が根管治療の流れです。
当院では、デジタル根管治療器を使用し、これ一台で根管の長さを測定しながら、根管内の腐敗物を取り除き、健康な歯質まで拡大・形成する事ができます。
また、根管の中には一定の温度に温められたフロータイプの填塞剤(オブチュレーションガッタ)を機器(NTコンデンサー)を使って根の尖端(根尖)や側面(側枝)に流し込み、根管内を密封し、外部からの細菌の侵入を防ぎます。
《当院での根管充填一例》

●義歯

●従来の義歯作製は下記の流れでした
①個人トレー作製
(個人に合った歯型とりの器作り)
②印象採得
(個人トレーを使っての歯型とり)
③咬合採得
(噛み合わの高さや位置を決める)
④配列・試適
(ワックス義歯に人工歯を並べ試適)
⑤完成・装着
(完成した義歯を患者さまに装着)

口腔内スキャナーを使った場合
総義歯以外のほとんどの部分義歯を作製
する事が可能です。
また、少数欠損の義歯の場合は、従来の
①②③を初回同時にでき、は省略する
事もできますので最短2回で義歯を装着
する事が可能になりました。

*現在は保険適用外