口腔内スキャナー

これまでは、歯の詰め物、被せ物、義歯等は、歯型とり印象採得)をして作っていましが、口腔内スキャナーでお口の中をスキャン(光学印象採得)する事で従来の”歯型とり”なしにそれらが可能になりました。

ただし、現時点では保険適応外です。

また光学印象採得だけでなく、上下の歯の噛み合わせの高さや位置を測る(光学咬合採得)も患者さまに噛み合わせをしていただいた状態で、上下の歯をスキャンするだけで早ければ4~5秒で完了します。

光学印象採得、光学咬合採得で得たデータは、直結しているPCを通してクラウドに3D画像として保存され、その3D画像は、患者さんとのコミュニケーションツールとしても利用でき、今までの写真画像等と比べると、わかりやすくなりました。

そのデータをあらかじめ提携している(クラウドで繋がっている)技工所等にネットで送信し、技工物が完成するという流れで、物でのやり取りでなく、データでのやり取りになり、技工所間とのタイムラグが無くなり、とても便利になりました。

嘔吐反射の強い方、ぐらぐらの歯がある方、誤嚥の心配のある高齢者、お子さま等、今まで”歯型とり”が困難だった方でも、口腔内スキャナ-でお口の中をスキャンする光学印象採得光学咬合採得は、安心・安全に治療が進められる、歯科医療の大きな進歩です。


口腔内スキャナーは、医院(スタッフ)側にとっても、トレー清掃歯型とり石膏流し等が無くなった分、それらにかかる作業時間が不要になりましたので、効率よく時間が使えるようになりました。

*「一般歯科」ページ●義歯を参照

口腔内スキャナーは、一部を除きほとんどの技工物が作製することができます。
主なものとしましては、ノンメタル系ではハイブリッドセラミックCAD/CAM冠・インレー)、オールセラミックジルコニア(ジルコニアブリッジ)、部分義歯マウスピース系(矯正のアソアライナー、顎関節症のバイトプレート歯ぎしりのマウスガードホワイトニングトレースポーツマウスガード)等があります。

ノンメタル系

ノンメタル系ではハイブリッドセラミック(CAD/CAM冠・インレー)、オールセラミックやジルコニア(ジルコニアブリッジ)

義歯

口腔内スキャナーでは、総義歯を除くほとんどの部分義歯の作製が可能です。
写真左上の総義歯は、口腔内スキャナーでは不可です。

マウスピース系

マウスピース系(矯正のアソアライナー、顎関節症のバイトプレートや歯ぎしりのマウスガード、ホワイトニングトレー、スポーツマウスガード)